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茅野 充男*; 久米 民和
日本原子力学会誌, 41(10), p.35 - 36, 1999/10
原研-大学プロジェクト共同研究に関する特集記事として、植物用ポジトロンイメージング装置(PETIS)を用いた研究の現状を紹介した。ポジトロン放出核種は消滅時に透過力の高い一対の線を反対方向に放出するため、生体外から非破壊で計測可能である。本プロジェクト共同研究では、植物の計測に適した装置として開発したPETISを用いて、C化合物やN化合物の植物体内における移行や代謝に関する計測を行い、植物の栄養特性や環境応答など複雑な機能解明への応用を世界に先駆けて進めている。本研究には5つの大学グループが参加しており、NOなどを用いた窒素動態の研究、F-水を用いた耐乾性植物の貯水組織の研究、C-メチオニンを用いたアミノ酸の動態に関する研究などが進められている。とくに、C-メチオニンを用いた計測では、世界で初めてアミノ酸転流のリアルタイムでの可視化に成功するなどの成果が得られている。
久米 民和
Radioisotopes, 48(1), p.37 - 47, 1999/00
ポジトロンイメージング装置(PETIS)を用いた植物研究について解説した。植物用に開発したPETISの概要、TIARA AVFサイクロトロンによるポジトロン放出核種及びその標識化合物の合成法について述べた。現在、COガス、C-メチオニン、NO、F-水、F-グルコース、Vなどを製造している。これらの核種を用いた植物研究として、COを用いた光合成産物の移行、鉄欠乏オオムギにおけるC-メチオニンの挙動、耐乾植物における水の動態、NOを用いた窒素の動態、Vを用いた植物の重金属障害などの成果を紹介した。
久米 民和
放射線と産業, (79), p.25 - 29, 1998/00
ポジトロン放出核種の植物研究への利用について紹介する。TIARAが運転を開始して6年を経過し、ポジトロンイメージング装置を用いた植物の機能研究が本格化してきた。本報告では、研究の経緯、ポジトロンイメージング計測の特徴、装置の概要、植物を用いた研究例、今後の課題について述べる。とくに研究例としては、CO及びC-メチオニンを用いた炭素の移行・代謝に関する結果、NOやNHを用いた窒素の吸収-移行に関する結果、F-水を用いた結果などを紹介する。
久米 民和
放射線と産業, (80), p.4 - 5, 1998/00
前号での特集「6年目を迎えたTIARA」において、TIARAを用いた各分野の研究が紹介され、ポジトロン放出核種の植物機能研究への応用について述べた。今回は、この中から植物のポジトロンイメージングが選ばれ、詳細な研究内容が特集として紹介されることとなった。本特集号では、PETISの概要、標識化合物の製造、植物の応用として原研-大学プロジェクト共同研究で行われている3つの核種(C,N,F)の例の5題が取り上げられている。本報告は、その前置きとしてPETISを用いた研究の現状を紹介した。